アート鑑賞は教育に良いって聞くけど子どもを連れて行くのはハードル高そう
美術館に「子どもを連れて行くのは不適切では」と思われている方も多いです。
じつは、近年の美術館は全年齢の市民が利用できるように、工夫されています。
初めは私も不安でしたが、博物館学の講義や専門家のお話しを聞き、子どもが3歳の時から、一緒に美術館を楽しんでいます
この記事では、子どもと一緒に中之島美術館を楽しめる情報をまとめました。
子ども用設備や、開催中の展覧会、ナッカの楽しみ方をお伝えします。
中之島美術館は子どもから大人までみんなが楽しめる魅力的溢れる場所
2022年2月に開館した中之島美術館は新しい美術館の姿を創造する存在。
地域と市民・過去と未来、文化をつなぐ美術館。
一般の子どもから大人まで、感性を刺激する体験ができる素敵な施設です。
美術館に堅苦しいイメージを持っている人にはぜひ訪れてもらいたい美術館です
中之島美術館の特徴と見どころ
近代アートとデザインを基本のテーマにした美術館。
利用者サービスに優れた取り組みを積極的におこない、新たな魅力を創造する施設をめざしています。
計画の始動は開館40年近く前のバブル崩壊直前。
作品の所蔵は当時から始まり、現在では購入が難しいような評価の高い作品を多く所蔵しているのも魅力です。
教育機関の美術館として「共育」をテーマに全ての人が、自ら気付き、学び合い、喜びが得られるプログラムを実施しています。
- 海外からの貸し出しオファーが絶えない充実した所蔵コレクション
- 大人向けのアップサイクルワークショップやアーティストトークなどラーニングプログラムが充実
- 子ども向けのおしゃべりや音・踊りを通した、ものづくりとまなびを合わせた多彩なワークショップが楽しい
中之島美術館の子どもにうれしいポイント
芝生の広場で憩える
時期によってはマルシェイベントや作品の展示もあり、ゆったり過ごせます。
芝生広場では飲食可能。
授乳室・キッズスペース(親子休憩室)・親子トイレがある
2階南側チケットカウンター(チケット販売機)の近くにあります。
授乳室を利用する場合は、チケットカウンターに申し出て鍵をもらいます。
※チケットカウンターはチケット販売機横の2階中央付近です。
- 親子休憩室は、入り口を閉められるので子どもの飛び出しも防げて安心
- 親子トイレは、キッズトイレの隣に大人のトイレもあって一カ所で親子のトイレが済むので便利
- バギーも入れるゆったりしたとした作りがうれしい
ベビーカー・車椅子の貸し出しあります
希望の方はチケットカウンターで借りられます
(数に限りがあり)
ロッカーは1、2階にあります(100円返却式)
リュックなど背負った荷物や、大きい荷物はロッカーに入れるのがいいです。
ロッカーに入らない荷物はチケットカウンターで預かってもらえます。
ナッカキッズ・ワークシート(鑑賞ツール)
展示室の入り口でシートが欲しいことを伝えるとバインダーと鉛筆と合わせて渡してもらえます。
※「ナッカ」とは中之島美術館の愛称です
- 「ナッカガイド」は中之島美術館についてと簡単な楽しみ方を子ども向けに説明したシート
- 子ども向けに展覧会の見どころを説明したシートがあります(シートがない展覧会もあり)
子ども向けワークショップ開催
中之島美術館では「共育する」美術館のテーマのもと、能動的な学びを促すプログラムも魅力。
子供達が自由にのびのびと自由にアートを楽しめるワークショップがおもしろい。
- 音楽家・ダンサーと踊るワークショップ
- ダンサーと体や表情で表現する・相手の思いを読み解くワークショップ
- 昔ながらのプリント方法で写真を撮るワークショップ
- 作品についてみんなと語り合う対話型鑑賞プログラム 等
学校では学べないもの・商業施設では得られない体験ができます!
現在参加受付中のラーニングプログラム掲載リンク(中之島美術館HP)
水分補給も休憩スペースでできる
作品保護のためレストラン以外は館内での飲食は不可、水分補給なら展示室以外のところで可能。
ミュージアムショップにも少しだけジュースの販売があります。
入り口の植え込みエリアにベンチがあるので、そちらで休憩できます
子どもと中之島美術館へ行く前の準備
フロアマップを見ておくと安心(フロアマップPDF・施設案内)
メインの入り口はなく1階・2階のいろんな入り口から入れるようになっています。
チケット購入や展示室のあるフロアに上がれるエレベーター・エスカレーターは2階にあります。
展覧会とイベント内容を確認する
展覧会はもちろん、有名ブランドのイベントなど、今までの美術館にはない楽しみも盛りだくさん。
中之島美術館を子どもと楽しむ方法
中之島美術館の空間を感じる
ブラックキューブと呼ばれる個性的な建物は、細かいところにまでこだわって作られています。
「N」が美術館のシンボルマーク。
館内で使われるオリジナルの家具や、建物の形やいろんな所にあしらわれた「N」を見つけるのも楽しみの一つ。
あなたが「N」だと思えばそれが「N」なのだ!探す営みもアートを感じるのと一緒ですね
フリースペースでアートを楽しむ!(無料)
芝生広場にいる「シップスキャット」やチケット売り場の奥で展示が行われていることもあり、立ち寄るだけでも楽しめる。
ミュージアムショップが素敵:dot to dot today
展覧会図録など作品に関わるアイテムに限らず、作家さんが作ったアクセサリーや生活雑貨・アパレル商品まで置いています。
一点もののアイテムなど、ギフトにもぴったりです。
すてきな一品に出会えるので、ぜひ覗いてみてください。
国立国際美術館レストラン
ミュゼカラト(Musée KARATO)
営業時間:11:00 ‒ 21:00(ラストエントリー 19:30)
*終日営業/ラストオーダー 20:30
※特別展開催中には、コラボレーションレストランとして、お食事まで展覧会の雰囲気を楽しめます。
【国立国際美術館入り口から徒歩4分以内のカフェ・レストラン】
カフェテリア・アゴラ(中之島美術館隣) | レストラン&バー |
大阪市立科学館内(中之島美術館隣) | 大阪市立科学館内・B1喫茶 |
GRAF(科学館駐車場横) | インテリア・雑貨・カフェ |
GURFA(国立国際美術館斜め前) | サンドイッチ・カフェ |
POKE FARM(国立国際美術館斜め前) | デリ・カフェ |
開催中の展覧会
【TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション】
2024年9月14日(土) – 2024年12月8日(日)
【塩田千春 つながる私(アイ)】
2024年9月14日(土) – 2024年12月1日(日)
【小松 千倫】 ※2階多目的スペース
2024年11月16日(土) – 2024年12月15日(日)
開催予定の展覧会
【歌川国芳 奇才絵師の魔力】
2024年12月21日(土) – 2025年2月24日(月)
【Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン】
2024年12月21日(土) – 2025年3月2日(日)
【上村松園】
2025年3月29日(土) – 2025年6月1日(日)
子どもと美術館へ行くときの不安を解消できる記事
子どもと美術館に行く時の不安を解消する方法や準備を、こちらの記事で紹介しています。
子どもと行く中之島美術館:まとめ
- 近代アートとデザインを一般の市民でも分かりやすく伝えてくれる美術館
- 子どもと保護者に優しい親子休憩室も完備
- ワークショップやワークシートを通して子どもから大人まで楽しく学べる
- ミュージアムショップdot to dotは普段使いできるセンスの良い雑貨に出会える
- 開催中のおすすめ展覧会
- 開催予定のおすすめ展覧会
みんなが楽しめる新しい魅力の中之島美術館、ぜひ足を運んでみてください。
中之島美術館アクセス・開館時間・休館日
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4−3−1
TEL 06-6479-0550(代表)10:00-17:30
【京阪】〈中之島線渡辺橋駅〉2番出口より南西へ徒歩約5分
【Osaka Metro】〈四ツ橋線肥後橋駅〉4番出口より徒歩約10分
【JR】〈大阪環状線 福島駅/東西線 新福島駅〉2番出口より南へ徒歩約10分
【阪神】〈福島駅〉3番出口徒歩より歩約10分
※子どもさんと来ることを想定して徒歩10分以上の駅の掲載は省いています
〔展示室〕火−日曜日 10:00-17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
※展覧会により異なる